尊敬すべきイマドキの子
ある日、空を見上げると、これはうろこ雲でしょうか。
あの猛烈な暑さも収まり、秋の足音が近づいているように感じます。
暑いのが苦手な私。
体はホッとしますが、夏が終わるとなると何だか寂しさも覚えます。
ところで、「イマドキの子は」とよく否定的に言われますね。
先日、思わず心奪われるイマドキの子も沢山いる!と思う出来事がありました。
外出先で一休みしようと、あるドーナツチェーン店に入店した時のことです。
かなり混雑している店内。
キョロキョロしながら見渡すと、すぐに空きそうな雰囲気のテーブルを発見。
静かに近づいて様子を伺っていました。
小学校高学年くらいの女の子2人組です。
立ち上がっていた女の子が席が空くのを待っている私に気付きました。
その瞬間、ちょこんとお辞儀をしてくれたのです!
そして、テーブルの上を手でサササっと払い、椅子まで汚れが無いか?と確認。
椅子をテーブルにしっかり入れ直しています。
かばんを掛け、トレイを手に歩きだし、再び私に向かって2人そろってお辞儀をしてくれました。
マスク姿でも目元がニッコリわかる笑顔です。
私も「どうもありがとう。綺麗にしてくれて!」とお礼を言いました。
感激しつつ、ありがたく綺麗になった席に座り、2人の後姿を目で追ってしまいます。
きちんとトレイを返却口に戻し、所定の場所でごみを処分。
近くにある手洗い場で手を洗い、ハンカチで手を拭いて去っていく姿。
ホットコーヒーに口を付けることを忘れ、しばし眺めてしまいました。
手でテーブルの上を払って、自然にお辞儀をしてくれた。
このようにさり気なく何気なくふるまえるって、躾の行き届いたご家庭のお嬢さんなのでしょう。
親御さんに「素晴らしいお嬢様です!!」と伝えて差し上げたい気分でした。
子供の頃からこのように思い遣りの心をもってふるまえるって、尊敬に値することです。
このような人が増えたら、どんなに良い世の中になることでしょう…。
2人のお嬢様たちのおかげで、ドーナツとコーヒーがいつも以上に美味しくて。
疲れもどこかへ吹っ飛んで、良い時間を過ごすことができました。
はたして、ここまでできる人はどれ程いらっしゃるでしょうか?
昔「イマドキの」と言われた皆様。
イマドキの素晴らしい方から学ぶべきこともあります。
先に生まれた人だから全て先生、だとは言えませんね。
思い遣りのこもったマナーは人の心を解きほぐし、幸せな気持ちに導いてくれるものです。
性別年齢に関係なく、こういうとっさの時に相手を思える余裕は日頃からの習慣。
今からでも一緒に心がけませんか?