テーブルの上をお皿にする特別なアイテム
パリッと糊のきいた真っ白なテーブルクロスを纏ったテーブル。
そんなテーブルが並んだ空間に一歩足を踏み入れると、背筋がピンっと伸びます。
真っ白な美しさをキープしつつ、毎日テーブルを整える。
大変な労力でしょうけれど、おめかしされたテーブルの凛とした姿。
贅沢さを醸し出し、お客様への最高のおもてなしの一つだな、と感じます。
何だか、自分まで素敵になった気分を味わえるのは気のせい?
時折、そのようなおもてなしを下さる空間に身を置くっていいものです。
「整う」のです、身も心も。あ、サウナではありませんが。
まだ若かりし頃、ホテルのレストランを訪れてコースをいただいた際のこと。
パンを選んでいる時、ふと、パン皿がないことに気付きました。
「もしや、パン皿を忘れたのかな?」な~んて思ってしまいました。
そう思っていた矢先、パンがテーブルの上に置かれたのです。
え?そうなの?とビックリ。
そこで、恥を捨てて思い切ってサービスの方に質問しました。
テーブルクロスが掛けられたテーブルの上は、お皿の上である、というサイン。
それほどテーブルクロスは大変清潔である証。
だから、パンを直接置いてよい、ということ。
知らなかった!!
このように教えていただき、まさに目から鱗。
1つ大人の階段を上がったような気分でした。
テーブルクロスって、テーブルをお皿にしてしまう特別な1枚。
後に、昔は純白のテーブルクロスは上流階級の証であり、特権とされていたと知りました。
当時、丁寧に教えていただいたサービスの方、ありがとうございます!
勇気をもって質問した自分に「よくぞやった!」と褒めてやりたい(笑)
時折思い出す、私の青春時代の1コマです。
ところで。
テーブルクロスが掛けられたテーブル上に、スマホを置いていませんか?
ついつい置いてしまいがち、ではないでしょうか。
もうお気づきだと思いますが、お皿の上にスマホをのせている、ということに。。。
そこで、膝(腿)の上にスマホを置き、そしてナプキンを広げる。
など、テーブルの上には置かずに、置き場所に工夫をしたいものです。
今の時代はお店のスタイルも多様化していますので、柔軟にその場に合わせることも大切に。
ほんの少しの心がけをもって、その場にはどのような振る舞いが必要か?
そこを柔軟に表現できることがマナー。
是非、一緒に心がけてみませんか?
写真は大好きなTWGさんのティールーム。
店員さんの対応も素晴らしく、お茶もケーキも美味しいので大好きです。