アイスクリーム一つに添えられた心遣い

新幹線でアイスクリームと温かいコーヒーを購入した際のお話です。
コーヒーはペーパーナプキンとミルク・シュガー・マドラーのセットを一緒に。
アイスクリームはペーパーナプキンを敷いてスプーンと共に置いて下さいました。
そして、他にも添えられていたものが1つあります。
さて、いったい何でしょうか?

正解は、丁寧に小さく畳まれたゴミ袋、です。
そこまで?とちょっぴり感激しました。
写真ではアイスクリームの左手に置いてあります。
「食べ終えた後、どうぞこちらに入れて下さい」という細やかな心遣いの1枚。
さり気なくもなんとも気の利いたサービスに心が温かくなりました。
カッチカチに凍ったバニラアイスが少し柔らかくなるまでの時間も愛おしく。
いつもなら早く食べたくって焦るはずなのに(笑)
きっと、ここまで考えられたサービスは世界中見渡しても日本ならでは?かと。

「7分間の奇跡」と呼ばれる、新幹線の掃除作業を表現された有名な言葉がありますね。
いつも新幹線ホームでお掃除隊と出会うと、時間の許す限りお仕事ぶりに見入ってしまいます。
効率的かつ丁寧で洗練された作業には、従事なさっている方々の誇りも感じられます。
短時間で、また次の乗客が快適に過ごせるように尽力下さっているのです。
その姿を一度目にすると、綺麗に利用させていただこうという気持ちが強まります。

一人一人の優しさや少しの心がけが、バトンのように繋がり、清潔・快適が続く。
自分もみんなもいつもそうでありたい、という思いがあるからこそ実現できています。
冒頭の小さなビニール袋を例にするなら、お渡し下さることでゴミを纏め処分もスムーズ。
清潔さを保つためにと、お力添えいただくための心遣い。
これに対して、協力しようという心と行動があるからこそ、双方の連携が成立。
当たり前のことではなく、まさに「ありがとう」の連鎖です。

そう思い直してみると、直接会ったことが無くても皆が繋がっている!と嬉しくなります。
これからもこのようなことを大切にできる日本であって欲しい!
最近、こう思うことが増えてきたのは年齢のせいでしょうか。
アイスクリームとコーヒーをありがたく味わいつつ、おかげさまで優しい気持ちで過ごすことができました。

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