プロフェッショナルなサービスに感激した思い出
前回のブログの「ボーナス」というキーワード繋がりではないですが。
サラリーマン家庭で育った子供の頃、ボーナスの時期に秘かな楽しみがありました。
家族でちょっとオシャレをして、ホテルのレストランで食事をすることです。
普段着ることのないお気に入りのドレスで、姉妹しておめかしをさせてもらえるのも嬉しく。
母が一張羅?らしき洋服を出してきて、アクセサリーを身に付けて準備をする姿。
「ネクタイはこれでいいか?」と母に見せている父。
あーだーこーだ言いながら準備をしていざ出陣。
スタッフの方に迎えていただき、案内されることに恥ずかしさを覚えつつ。
子供なのに、大人と同じように丁寧に接していただける特別感。
すると、ここではきちんとするのが大切なんだと自然と背筋が伸びるものです。
ある時、着席してテーブルの目の前にあったお皿が下げられるのを見て
「お皿さげちゃうんですか?」
とサービスの方に話しかけました。
まだ料理ものってないし、何故?と疑問に思ったのです。
「このお皿は、皆様をお迎えする役割なんですよ。役目を終えたので下げますね。」
とサービスの方が教えて下さり、へぇ~そうだったのか!と知りました。
今思えば、なんてわかりやすく優しく教えて下さるサービスの方だったのでしょう!
両親はかなり恥ずかしかったようですけれど(笑)
一見「恥」に見えそうなことも、そのように感じさせない。
そして、大人でも子供でも、どのような方に対しても「敬意」ある応対ができる。
きっとそのようなことを心得ていらっしゃるプロのサービスマンでいらしたのでしょうね。
この日の事は相当な年月が経ちましたが、すぐに忘れてしまいがちな私でも鮮明に覚えています。
良い経験をさせてもらえたな、と両親には感謝です。
たまにはちょっぴり特別なことを経験するって財産になりますね。
ちなみに、最初にテーブルに置かれているお皿はショープレート、プレザンタシオンと呼ばれます。
「こちらの前にお座りください」という意味の位置皿でもあり、お店の格と歓迎の心が込められています。
レストランによってさまざまですので、是非ご覧になってお楽しみくださいね。
7/8㈯開催のフランス料理会食実践レッスンのお席が残り僅かとなりました。
ご検討中の方、どうぞお早めに!