刺激と癒しが得られる乗馬
新しい扉が開かれました。
かねてより、いつかやってみたいと思っていた乗馬。
思いがけないお誘いをいただいた時は「是非!」と飛びつく勢いでした。
ホーストレッキング(外乗)と呼ばれる、馬場の外に出て自然の中を馬と共にお散歩をする贅沢な時間。
今まで、馬に乗ったとしても、ガイドさんが隣について馬場を一周歩く程度の経験しかなく。
大丈夫かな?という不安もありつつ、でも、不安よりワクワクが完全に勝っていて。
遠足前の子供の如く、前日は早々に準備をして一人はしゃいで。
迎えた当日は、なんと8時ちょうどのあずさ2号で。(思わずメロディーが思い浮かんだ方、相応の年代ですね)
新宿駅から小淵沢へ向かいました。
しっかりステーキランチをいただいている時
「あまりお腹一杯にすると、乗馬の時に胃が苦しくなりますよ~。」
とアドバイスをしてくれた友人に倣い、ごめんなさいと謝りながらライスを少しだけ残しました。
後で、こういうことだったのか!!とわかるんです。
送迎車でクラブに向かい、馬舎でお馬さんと対面。
つぶらで真っすぐな瞳が一斉に私達に注がれ、出迎えてくれる馬たちの優しさ。
心が一気に緩みます。
「よろしくお願いします。初心者ですのでお手柔らかに。」
そんな気持ちで挨拶をして回り、お馬さん達も応えてくれます。
まずは、馬の乗り方や歩き方、早足などの基本から。
上に乗ると、意外と高い!!大きな背中が頼もしい。
そして外乗へと早速出かけたのですが、雨が降ってきてしまいました。
でも、その雨で木々が生き生きとしてマイナスイオンたっぷり。
森の木々のさざめきや鳥の鳴き声、水分を含んだ草木の匂い。
広がる視界は別世界。
ご一緒した友人と。私の相棒、イル君がお隣にちょっかい出してます。
大きな背中に揺られる振動や蹄の音が心地よく。
途中、早足をしたのですが、その時の体への振動が経験のない上下運動。
内臓全てが上下に大きく揺さぶられて大変な状態!
満腹だと、どうなってしまうでしょう…。
後半になると、のどかな景色をゆっくり眺める余裕が出てきました。
心が解き放たれて、頭は空っぽ。
この日は私も「ポニーテール」でお馬さんとお揃い。
私のポニーテールも立派?!
しかし、お馬さんも思う通りには真っすぐ歩いてくれないんですよね。
文字通り「道草を食う」の(笑)
フレッシュな草木が目の前にあれば、食べたいに決まってます。
左右の木々の葉っぱに突進するので、心を鬼にして
「ダメよー!!ちゃんと歩いて!!」と手綱を引っ張り、足でお腹を蹴って。
しょうがないな~と諦めて真っすぐ歩いてくれて、褒めてあげると…
いつの間にか、また葉っぱを狙って片側に寄って行くという繰り返し。
初心者の私、舐められていたようですね。
イル君と記念撮影。
金髪のたてがみがカッコいいイケメン君です。
全てを受け止めてくれるような大きな体。
抱えている不安や悩みや、くさくさした心までも吸い取ってくれそうな大きな瞳。
都会を離れて、大自然の中でお馬さんに身を委ねて。
落ちないように、とちょっぴり緊張感も持ちつつも、少し慣れてくると一体感が感じられる喜びは格別でした。
刺激と安らぎと、癒し。
そしていつの間にか、心に余裕が生まれるようです。
心や頭にあるガラクタが、いつのまにか消えてなくなっていました。
日帰りでも充分に味わえるショートトリップとお馬さんと過ごす時間。
これから機会を見つけてまた行こう!と心に決めています。
大人になってからの新体験って、いいものですね。
世界が広がりそうです。