失敗への免疫力
七夕を過ぎた頃から天気の良い朝に窓を開けると、セミの鳴き声が聞こえ始めました。
今年も本格的な夏がやってきた!と思わされます。
そうそう、七夕には小さな星がギュッと集まったようなお花を飾りました。
ちょうどレッスンにいらした受講生の方もご覧になって「小さい星が一杯!」と!
ジーっと覗き込まれて、お花はテレていたかもしれません。
七夕と言えば。
技芸の上達を祈って牽牛と織女にお供えをする「乞巧奠(きっこうでん)」が有名です。
巧みになることを乞い(願い)、神様に供える(奠)、という意味ですね。
自分が上達したいことを願う心は、時代が変わっても普遍的なことなのでしょう。
ところで、上達するために必要なことに「失敗」があります。
「汗をかけ。恥をかけ。手紙を書け。」
以前に尊敬する人生の先輩からいただいた言葉です。
人の為に汗をかいてお役に立つ。どんどんチャレンジして恥をかく。
そして、手紙を書いて思いを届ける。
初めて知った時から、私も生涯大切にしようと誓った言葉です。
この中でも、恥をかくこと、つまり失敗をすることはどんどんしなさい、と教わりました。
失敗して恥をかくことは、何よりも成長の糧になる、と。
どんな偉人でも素晴らしい方でも、恥を沢山かいたからこそ成し得たと心得る。
失敗して悔しい思いをすれば、その分、人に対して優しくなれますしね。
失敗した時に周りからいただく優しさやお力添えほど、嬉しいことはありません。
失敗は財産になりうるのです。
近頃、世の中が失敗に対しての寛容さが減り、何だか失敗への免疫力も低下している気がします。
もっともっと思い遣りを忘れずにいられたら、失敗に対しても温かく見守ることができるのでは?
勿論、失敗の種類も様々ですけれど、ね。
失敗したら、その際に反省と一緒に「これで一つ成長できた」と肯定をしてみる。
こうして、失敗の免疫力は育つように感じます。
私ももっともっと失敗をして、成長しようと決めた七夕でした。