贈り物の極意

ここ最近、ちょっと素敵なプレゼントをいただく機会に恵まれました。
何気なく気遣って下さるそのお気持ちと、その心が込められた厳選の逸品。
ますます、その方々のことが好きになります。

ギフト、プレゼント…
いわゆる「贈り物」を意味する言葉ですが、使い分けていますか?
「はい、プレゼント♡」と言った感じで、親しい間柄でやり取りされるのが「プレゼント」です。
女性同士の集まりでは小さなプレゼント交換がされたり、誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントなどなど…
割と気軽な感じで「わーもらっちゃった♡」という感じです。
逆に「ギフト」は、ご結婚やご出産お祝い(内祝いも)、そろそろ季節を迎える年末のご挨拶のお歳暮、夏のお中元…
少し慣例的なお付き合いとして「ご進物」と言った意味合いが強い気がします。

日本には昔から、様々な「贈り物文化」が根付いています。
熨斗(のし)の有無や水引の結び方には、お相手への贈り物に秘められた心が表されています。
また、表書きはその贈り物の意味が綴られているのですから、受け取り手は一目見てその贈り物の意味がわかる。
当たり前に小さな頃から見ているものの、よく考えるとなかなか世界でも稀有な文化だと気付かされます。
少し謙虚に、という時には、掛け紙を包装する内側にする「内熨斗(うちのし)」といった方法もあるのですから。
なんて日本人らしい奥ゆかしさなのでしょう!
贈り物は、その方との距離感やタイミング、選ぶ品物など本当に気にし始めると大変難しさもありますね。
以前、ある人生の先輩からいただいた言葉が胸にあります。
「贈ったら贈ったことを忘れることが一番。色々思いを込めて届け、あとは受け取り手がどう受け止めて下さるか。
それは相手の心のこと。過剰に期待したり、反応を求めたりするものではない。」
贈り物は自分をよく思われたいということではなく、あくまでも相手への感謝やお祝いや喜び等を伝えるためのもの。
贈り物にその心を託してお届けしたのですから、あとは相手の心次第なんですよね。
逆にいただく側になったら、喜びや感動を届けられる人になりたいな、と思わされます。

これからの時期は様々な贈り物が増える時ですね。
この冬はコロナ禍で自由な往来がまだまだ難しいので、想いを託し贈り物をしてみるのも良いかもしれません。

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