食は人を良くする
公開後、早い段階で劇場版「きのう何食べた?」を観に行きました。
(写真はお借りしました)
元々、原作の漫画の大大大ファンです。
テレビ東京でのドラマ化に喜び、そしてキャスティングを知った時には驚き。
え、あの内野聖陽さんが矢吹賢二役なんて!!
でも、始まったドラマを観てまたまた驚き。漫画の賢二そのもの、でした。
内野さんは「男くさい役」が似合っていると勝手に思い込んでいました。
ビジュアルからしぐさに口調まで、リアル賢二はきっとこうだ!と思えるハマり役。
筧史朗役の西島秀俊さんも漫画以上に格好よく、お二人本当にカップル?と思えるほど。
ドラマは土曜日の夜中0時過ぎからの放映でしたが、リアルタイムで楽しんでいました。
毎回お風呂に入り完璧にスタンバイし、見終えると余韻に包まれ眠るという…。
映画化決定のニュースに姉妹で大喜びでしたから、2人そろって観に行けたのも幸せです。
ご存じの方、ファンの方も多いでしょうから今更ですが。
毎回、このカップルの食事シーンが沢山あって、美味しそうなお料理が登場します。
弁護士の史朗さんが食費を考え予算を組み、体の事を考えた食事作りをしています。
何か特別な調味料や高級食材ではなく「スーパーで手に入る食材や調味料」で作る食事。
賢二のことを考え、仕事から帰って作る食事は色も味も素材もバラエティーに富んでいて。
レシピも参考になるので、私もいくつか真似をして作ったことがあります。
今回、大きなスクリーンで観ていて改めて感じたのは、心もお腹も満たす食事の素晴らしさ。
この原作のテーマでもあり、多くの方が共感している点だと思います。
史朗さんは、お母さんから「食べること」の大切さを自然に受け継がれたのでしょう。
食事作りはもちろん素晴らしいですが、必ず箸置きとお箸をきちんとセットしています。
ご飯は左、汁物は右。主菜・副菜も食べやすいように並べています。
お友達の小日向さんカップルをお招きする時も2人だけの時も、きちんと「食卓」を整えて。
そして「いただきます」と声に出して挨拶。
一口食べて「わー♡美味しい!史朗さん~!」と喜びを伝える賢二が素敵なんですよね。
「食事」は字の通り、人を良くすること。
まさにこのカップルは、丁寧に食事しながら二人の関係性を強固にしている。
そんな風に見えます。
原作者のよしながふみさんの優しい視点。
俳優さん達の作品への深い想いと、その役への理解が伝わる映画です。
途中、リンゴのキャラメリゼを作るシーンがあまりにも美味しそうで!!
絶対作ろう、と心に誓っています。