都会のオアシス「ホテル椿山荘東京」へ

この夏は実家への帰省を見送りました。
きっと多くの方が、帰省や旅行を見送られたかもしれませんね…。

でも、自衛に努めながらも少しは夏らしい事、楽しいこともしたい。
そんなことをぼんやり考えている時、登録しているメールマガジンが舞い込みました。
大好きな「ホテル椿山荘東京」からです。

ふと気になり、ホテルのサイトを覗いてみると徹底した感染対策をされている様子。
俄然、現在のおもてなしへの取り組みはどのようにされているのかな?と興味が湧きました。
20代後半の頃から、何かの節目や自分への褒美として訪れている想いの詰まった空間です。
少し贅沢だと思いながらも、こういう時だからこそホテルステイで気持ちを切り替えるのも良いかな?
と、意を決して予約をし、出かけて参りました。

エントランスではマスク姿のドアマンにお出迎えいただき、しっかりアルコール除菌と検温を受けました。
スタッフの方が「ご協力ありがとうございます」とアルコール除菌液を手に出して下さって。
しっかり手に擦り込みつつ、チェックインカウンターへ向かいます。

お部屋に荷物を入れていただくようにお願いし、早速向かったのは「ル・ジャルダン」です。
せっかくの機会です。久しぶりにアフタヌーンティーを楽しもう!と予約しておきました。
お席にご案内いただくと、外したマスクを入れるための透明ビニールケースを下さいました。
嬉しいサービスですね。
身に付けていたマスクをテーブルの上に直に置くのは憚られますし、鞄に入れるにも何か抵抗感があります。
最近はマスクケースなるグッズも登場しました。
私も持ち歩いていますが、すっかり習慣化して欠かせないアイテムです。
もしかすると、マスクケースは日本人ならではの細やかな心遣いから生まれたのかもしれませんね。

 

今回は桃と洋梨のアフタヌーンティーでした。
アニック・グタールとのコラボで、嬉しいことにミニサイズの香水のお土産つき。
ところで。
東京のホテルで初めて本格的なアフタヌーンティーを提供されたのがホテル椿山荘東京だったそうですね!
(当時のホテル名は、フォーシーズンズホテル椿山荘でした。)
3段のトレイに盛りつけられたティーフーズやスコーン達は、クラシカルでアフタヌーンティーの王道です。
時代に柔軟に変化しつつもホッと安心するスタイルだからこそ、長年愛され続けるのでしょう。
周りを見渡すと、お客様達の嬉しそうな笑顔が。
しばしコロナ禍と言う事を忘れさせてくれました。

スパも利用しました。
ホテル椿山荘東京さんのスパには温泉があることも、私にとって大きな魅力の一つです。
まずはスパのお庭に出てみると、蝉の鳴き声が反響していて青空に突き抜けるようでした。
デッキチェアに寝そべってみたものの…。

あまりの陽射しの強さに肌が痛くて痛くて、ほんの数分で退散。
プールにザブンと入って、優雅に…とはいかず、いつもの如くバシャバシャ泳ぎました。
浮き輪を付けてお子様がキャアキャア言いながら浮かんでいる様子に、素敵な思い出になるんだろうな…と。
この夏は、夏らしいことができなかったという方も多いですからね。

夕食と朝食はルームサービスを利用しました。
安心と安全、そして何よりノンビリ寛ぎながら過ごしたかったからです。
プールで泳いだもののアフタヌーンティーを消化できたとは言い難いのですが、しっかりお腹が空きました。
私の体はなんて燃費が悪いのでしょう~。

夕食は、こんなものをしっかりいただいてしまいました。スタミナ満点。
そして、朝食にはこちらを。

黄色って幸せの色ですね。添えられたアスパラガスの緑も鮮やかでに引き立っています。
私の中でエッグベネディクトは「ホテルの朝食らしい一品」です。久しぶりに頼んでみたくなりました。
卵黄が広がり、いただくのが難しい料理の一つだと思います。
でも、ここは自分のお部屋ですし(笑)思う存分、思いっきり楽しみました!
いつもならば、ルームサービスのスタッフの方が入室されてセッティングして下さいます。
しかし今回は、安心と安全のためできるだけ接触を避けて入室されず、ドアのところでの受け渡しでした。
いつもセッティングして下さるルームサービス用のテーブルの仕組みを知ることができ、実は嬉しく。
保温のためのケースから料理を取り出すと、想像以上にアツアツでびっくり。
手際良く流れるような手付きでセッティング下さるために、しっかり訓練されていたんだ…
と改めて素晴らしさに気付きました。

お客様を歓迎するお花。
庭園の樹木や草花も美しいですが、ロビーのお花も毎回の楽しみの一つです。

マスク姿のスタッフの皆様が語り掛けて下さる声が「笑声」でした。
マスクをしていると、どうしても声が聞こえづらくなってしまうことがあります。
感染防止対策の透明のつい立があると、更に声が遮断されてしまいがち。
お互いが、ほんの少し声のトーンを上げて話す意識が必要ですね。
どのような場所でも、お互いが積極的に協力する姿勢が大切だと感じます。

消毒の手間が増えたり、いつも以上に負担が増えている中、使命感とただただお客様に楽しんでいただきたい!
そんなスタッフの皆様の思いが館内に充ちていました。
暑い中、変わらず広い庭園の木々も美しく手入れされています。
庭園ではミストを噴射し、まるで「雲海」のように幻想的で涼やかな雰囲気を演出されていたり。
こうして全身で「おもてなし」を受けて、大切にされるって嬉しいなぁ…と感じました。
思い切って訪れてよかったです。元気をいただきました。
きっと数年経って振り返った時、この夏の印象的な思い出として心に残り続けるホテルステイになりました。
やはり心が温かくなる出来事は、心の栄養になりますね。

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