思い切って伝えて良かった!

新緑の勢いが増して、眺めているだけでも爽快になりますね。
お天気にも恵まれた土曜日、街中は賑わいが戻ってきたなぁ…
と、思いながら、私も電車に乗って出かけました。

電車内で隣に若い男性が座っていたのですが、おもむろにご祝儀袋を取り出しました。
名前だけは辛うじて書いて準備してきたようです。
水引を外し、外包みを開けて中から内袋を取り出します。
お財布を出して、ヨレヨレの3万円を引き出しています。
隣に座っているから全て見えてしまいますし、気になって様子を眺めてしまいました。

ご祝儀の3万円を中に収め、もとに折り畳んで水引を掛けようとしたその時。
思わず「あ。」と声を漏らしてしまった私。
ご祝儀袋の裏側、包の下を先に折って、上を重ねていたのです。
私の「あ。」に反応したお隣の男性が「何??」という顔で私の方を見てきます。
「ご祝儀袋は、喜びがこぼれないように上を先に折ってから、下を折って受け止めるように!」
と、口を出してしまったんです。しかも手元で上下とジェスチャーしながら(笑)

すると、その男性が目を見開いて「え??そうなんですか?知らなかったです。ありがとうございます。」
とお礼を言いながら、ご祝儀袋を正しく直し始めました。
ついつい黙っていられなかった、お節介おばちゃんの話を素直に聴き入れてくれた!!
何だか、ありがたくなりました。
「あ。」と発した時に、私に向けたその男性の眼差しが決して悪い感じがしなかった。
ということもあって、口を出したのですが。
素直に受け入れてきちんとお礼まで伝えて下さり、最後までお辞儀をして降りる姿にホッ。
そして、結果としてちょっぴりお役に立てたなら良かったな、と嬉しさがこみ上げました。

本来ならば、お祝い事は事前に予定が決まっている訳ですから、心を込めて準備をすることができるわけです。
できれば新札を準備してご祝儀袋に入れ、袱紗に包んで持参したいもの。
どうやら、袱紗も持ち合わせていらっしゃらないご様子でしたし、色々気になることはありますが…。
若い頃、特に初めて披露宴に招かれて何をどうしたらよいか?とわからない方も多いでしょう。
これから一つ一つ心をかたちに表す大切さを積み重ねて、もっと素敵な男性になって欲しいな。
などと、一人電車の中で思いを巡らせました。
自分の20代の頃を思い出しても、自分で穴を掘って入りたい事が蘇ります。
男性にとって、ご祝儀のマナーの1つとして記憶に残ってくれたら嬉しいです。
「変なおばさんに、いきなり指摘された。」とお友達にお話しされたとしても(笑)

ちなみに、不祝儀の場合は下を先に折り畳み、上を折ります。
悲しみに首を垂れている、という意味ですね。

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