大人としての贈り物表現

日本には沢山の贈り物の表現がありますね。
季節の贈り物、人生の節目への贈り物、お祝い、病気や災害の贈り物、等々。
その時々の心を品物に託すため、適した物を選びどのように届けるか?
そこにその方の人柄も現れるなぁ、と感じます。

先日、学生時代からの心友が「はい!」と軽やかに渡してくれた包み。
「寒中お伺い」の表書き。
気の置けない関係ですから、改まった表現にちょっぴり驚きと新鮮さを覚えつつ。
一目で季節感と丁寧な心を受け取りました。
会った日は既に松の内明け。お年賀の時期は終わっていました。
松の内とは元日から1月7日(関西では15日、地域差があります)までです。
松の内が開け2月4日の立春までは、ご挨拶には「寒中見舞い」という言葉がピッタリです。
立春以降は「余寒見舞い」という、これまた素敵な表現が控えていて、日本語って素敵!
そして今回は「寒中見舞い」ではなく「寒中お伺い」と丁寧な表書きです。
「お伺い」という表現は「見舞い」より格上の表現。
目上の方や配慮すべき方、何か特別な思いがある時に適しています。
見舞う、とは本来は目上の方からの表現ですから。
「寒中伺い」だけではなく「余寒伺い」「暑中伺い」等々、「見舞い」→「伺い」「お伺い」と。
このように置き換えるだけで、お相手に大人としての心遣いが届きます。

こうして改めて贈られることって何だか心に響くものだなぁ、と喜びを感じました。
表書きを記した熨斗紙を1枚纏ったら、何だかいつもよりキリっとした表情です。
包装紙でお気付きかもしれませんが、中は大好きなフランセさんのミルフィーユ。
何を選び、どのように贈るか。大切にしたいものですね。

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