お先にどうぞ、の一言

ペニンシュラ東京の地下1階ブティック横、パティシエさん達の作業スペースにチョコレートのベアーがいました。
調べてみると、この中から小さなチョコレートが出てくるらしいです。
夢のようなチョコレートギフトですね♡誰かくれないかなぁ~(笑)

マンゴープリンはあるかな?と覗くと、幸せな黄色のガラスが並んでました。
せっかくだし!と、思わずブティックに入店。
マンゴープリン!と決めたはずなのに…
ショーケースに並ぶ魅惑的なスイーツ達を目にすると、心が揺らぐものですね。
でも初心貫徹でオーダーすると決意をして、一瞬、先客の女性の様子を確認しようと目を向けたその時、
こちらに向いて「よろしければ、お先にどうぞ。」と順番を譲って下さったのです。
「いえいえ、私は後にしますので。」ととっさに返答すると「もう少し悩みたいですから、ご遠慮なさらずに。」と。
ニッコリ笑って更に進めて下さるので、お言葉に甘えて先にオーダーしました。
マンゴープリンをオーダーしていると「私もやっぱりそうしましょ!」と小声だけど弾んだ声が聞こえます。
また目が合って、お互いに何だか嬉しくなって笑いあってしまいました。

先に会計を終えて「ありがとうございました。お先に失礼します。」とその女性にお礼を伝えました。
「いえいえ、マンゴープリン買えてお互いよかったですよね。売り切れちゃいますから!」
と、楽し気に優しいお言葉を返して下さいました。
何でしょう…これほど温かな気持ちにしていただいて、ありがたいなぁ、と。
「お先にどうぞ」という言葉には、相手への思い遣りが凝縮していますね。
あの日、あの時の一瞬の出来事ですが、さりげなく美しい女性だったなぁとしばし余韻に浸っています。
美しさって、余韻が続き記憶に残ること。
見た目だけではない、内面から湧き上がる魅力が「美しさ」の要因だなぁ…と。

もちろん、マンゴープリンは元気が出る美味しさでした。

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