中尊寺金色堂で心が震えた夏旅

窓を全開にして、室内に通る風が心地よくホッ。
快適な気候になりました。
実家から届いた梨を食べると、口いっぱいに広がる甘みに優しい気持ちになります。
気付けば陽が落ちるのも早くなり、寂しさを覚えたり。
あんなにこの暑さ勘弁して~と思っていたはずなのに、我がままなものです。
この夏の妹一家と一緒に秋田への帰省の旅。
備忘録として綴りますので、お付き合いください。
今回一番の思い出は、秋田への往路途中に訪れた中尊寺金色堂です。
前回はいつ訪れたっけ?というほど昔以来の再訪でした。
まだ若い頃に訪れた時のことを思い出そうにも、正直思い出せないほど。
今回、しみじみこの地の表情や空気感に深く濃く感動してしまいました。
実は平泉に到着し、中尊寺に向かう途中に突然の大雨。
よりによってこんな雨だなんて…とコンビニによってビニール傘を購入。
大丈夫かな?と不安な私達。
でも、中尊寺の駐車場に入るころには、なんとピタリと雨が上がりました。

こちらから山道を登ります。結構な坂道が続くのです。
歩いていると、雨で浄化された空から眩しいほどの陽射しが差し込んできて。
私達、実は大歓迎されているんじゃない?嬉しい!
『五月雨を降り残してや光堂』
ご存じ、かの松尾芭蕉の「おくのほそ道」でも有名な句の一つですね。
夏にこの中尊寺金色堂を訪れた芭蕉さん。
雨って、木造を朽ちさせる大敵ですよね。
でも実は、金色堂には雨が降っていなかったのでは?と錯覚するほど、
昔と変わらない美しさを保っていることに驚きと感動が込められています。
平安時代末期の建築や工芸技術が詰まった国宝の金色堂は、やはり撮影禁止。
お写真は検索すると公開されています。
金箔で覆われた外観。細部の螺鈿細工の絢爛豪華さ、仏像の表情などなど…
あまりの荘厳さに口をポカーンと開けて、目を見開いて食い入るように見つめる。
隣にいた甥っ子1号は、呆然として手を合わせていて
「たましいがぁ~、何だか引っ張られる感じだーーー」
とかなんとか呟いちゃって、感動と何か交信?をしているかのようで放心状態。
その言葉に、私まで魂が震えるようでした。
子供の素直な感性って、大人以上に本質をとらえるのかも。
何かをキャッチしたのかもしれません。
ところで『夏草や兵共が夢の跡』
こちらも松尾芭蕉の有名な句ですね。
兵共(つわものども)、つまり源義経たちがやっとこ辿り着いたこの場所で自害する際の無念。
広がる夏草ばかりの風景に、栄華の儚さと共に重ね合わせたのでしょう。

傘を杖代わりに、芭蕉さんと同じポーズ。
芭蕉が中尊寺金色堂で詠んだ2つの句。
高校生の頃には、今一つ、いえ今二つ以上興味が湧かずじまいでしたが。
この年齢になって、芭蕉の感情の片鱗をちょっぴり共有できたような…。
年を取るのも悪くないな、などと思います(笑)

とにかく、緑が濃くて歩いているだけで浄化された気分です。
中尊寺金色堂を後にして、夕食には楽しみにしていたステーキを。
きたかみ牛のサーロインステーキが破格でした。

地産地消。美味しい食材をお安くいただけるって、旅の醍醐味ですね。

甥っ子1号は300グラムのハンバーグに夢中。
私は控えめに?250グラムのサーロインステーキ。
さらにハンバーグを別に注文して、シェアして食べ比べ。
脂の違いや甘さ、味わい深さに大満足。
ナイフとフォーク、上手に使ってね…腹ペコの彼らは豪快に食べていました。
ふるさとの秋田では、母がたくさんの手料理でもてなしてくれました。
いくつになっても甘えっぱなし。
でもやはり母の手料理には到底敵いませんし、何より美味しい。

子供って美味しいものはとてもよく食べますね。
甥っ子2号の「ばあばの手料理、楽しみにしていたんだー。美味しいね!」
この言葉に、単純なばあば、とても喜んでいて何より。
秋田からの復路では、栃木の「おもちゃのまちバンダイミュージアム」へ。
おもちゃの博物館です。

実は子供たちより、大人の方が大盛り上がり!

小さな頃に観ていた世界が再現されていました。

懐かしいおもちゃのコレクションが、所狭しと並んでいて見ごたえあり。
誰もがテレビにかじりつき、楽しんだキャラクター達。
あの頃、これが欲しかったよね!持っていたよね、これ!と大興奮。

後楽園ゆうえんちのゴレンジャーショー。
ジェットコースターに赤レンジャーが立って登場したなぁ。
見に行って楽しかった思い出が蘇りました。
※ゴレンジャーに反応した方、同世代ですね。
田舎道を走り、広がる田んぼを眺めながら
「どうぞ豊作でありますように」と念じました。
今、新米の季節を迎えています。
日本の主食のお米。農家の方々には頭が下がります。
日常を離れ、ちょっと足を延ばしてみると新鮮です。
どんな土地にもそこで暮らす方々がいらっしゃいます。
お邪魔します、という心を大切にしたいものですね。
妹一家の優しさに甘え、こうしてこの夏も一緒に楽しい時間を過ごすことができました。
ありがたいな、うれしいな。
そして、母を囲んでみんなで過ごせたことも幸せだったな、と。
全ての体験が思い出になりますね。