2.足元が大事

「足元を整える」ということは、みだしなみの大切な1つです。
靴を磨く大切さについてお話しさせて下さい。
靴にはその人が表れる
よく耳にする噂ですが、実際にその人のことをはっきりと表現しているのが靴です。
実感したのは、私が秘書として働いていた頃。
お目にかかる皆様が総じて素敵なスーツをお召しになっていることはもちろん、靴が輝いていました。年季が入っていたとしても、古ぼけて見えない「艶」がある。
ある方からは「有楽町の靴磨きのおじさんから磨いてもらっている」と教わりました。
「靴を磨くと運気がUPするよ。」と伺い、実際に靴磨きの列に並んで磨いてもらったこともあります。
ホテルに宿泊時、シューシャインサービスを必ず利用するという方もいらっしゃいました。
様々なお話から、ブランドよりも真剣に吟味したものを、愛着を持って「自分の一部」にする大切さを学ばせていただいた気がしております。
まさに「靴はその人を映す鏡」なのだ、と。
靴磨きは自分の意識の手入れに繋がる
靴磨きの大切さを教えていただいて、素直に習慣づけてみました。
ある日、仕事関係の女性から「いつも靴が綺麗ですね。」と言葉をかけていただいたのです。秘かに憧れていた方でしたので大変嬉しくって。
当時は、ブランド物など手が届きませんでしたが「自分に似合って、ほんの少し背伸びできるものを真剣に買おう。」と決めました。
「自分が身に付けているものは自分の一部。そして自分が身に付けているものを磨くことは自分自身を磨くこと。」
そう信じて、週末には靴の汚れを落としクリームを塗りこんで磨き上げ、つま先やかかとの減り具合などを確認し、修理に出すメンテナンスも大切にしました。
靴の姿に自分を重ね合わせるかのように一つ一つを改善し美しく蘇らせることで、ポジティブな考えにも繋がりました。まさに、靴磨きは自分の意識の手入れにもなっていたのです。
自分に手を掛けることは「自信」と自分への「誇り」を育てます。
そして物を大切にする心は、人に対しても現れるものです。