人生の通過儀礼☆七五三
七五三の時期ですね。
晴れ着姿のお子様をお見かけして、私まで晴れやかで神聖な気分になりました。
先日、何となく自分の古い写真を眺めていたら、七五三の時の写真を発見。
祖父母が買ってくれた着物を身に付けたその姿は、まさに「馬子にも衣裳」。
憧れていた化粧を初めて施してもらって嬉しかったであろうその顔は、まるでお饅頭(笑)
大人びたい心とは裏腹に、妙に子供っぽさが強調されるものですね。
七五三は人生の通過儀礼の一つ。
通過儀礼、ツウカギレイ…何だか難しく聞こえますが、生きていると誰もが迎える人生の節目のこと。
人間として生まれ、歳を重ねていき「ここまで生きてこれたことに感謝」をする節目の歳。
成人式や、還暦・喜寿など歳を重ねたことを喜ぶ賀寿、もしかりです。
特に昔から7歳までは「神の子」と言われた通り、子どもは神様からの授かりものとされていたとか。
晴れて人間界の一員と見なされる、と考えるとなんて神聖な儀式なのでしょう!
ここからの話は、信じる信じないと様々な捉え方があると思いますが…。
以前、甥っ子が「小学生になってから、じいじ(おじいちゃん)の声が聞こえずらくなったんだー。前はよく聞こえていたんだけどね。」と話してくれたことがあります。
じいじ(つまり私の父、65歳で早々とこの世を去りました)ったら、あちらの世からちゃっかり孫に話しかけていた~!!
確かに甥っ子が小さな頃、他界した父と甥っ子の間でしか成立しないビックリした出来事が何度かありました。
大人には見えないだけで、小さかった甥っ子にはじいじがしっかり見えていて、コミュニケーションがとれていたのです。
不思議な気持ちと一緒に、父は私たちを見守ってくれているんだ!ありがとう!とも思えてきて。
きっと、他のご先祖様たちもこうして護ってくれていると思うと更にありがたく。
こうして自然と子どもって神の子なのだと思えると同時に、私達人間のルーツはやはり神様なのではないか?と。
神様に対して、人間としての歩みに感謝を伝える機会を昔の方々は設けて下さっている。
そう思うと、通過儀礼をはじめとする日本の伝統行事・年中行事のありがたさも増してきます。
時代の急速な変化や人口減少などにより、行事も今まで通りとはいかないことも増えそうですね。
でも、神社では多くの方が頭を垂れて真摯に祈る姿に出逢います。
その姿には、心からの声や感謝を届けているからこそ生まれる、圧倒的な美しさがあります。
この瞬間の祈りや念が、目に見えないけれど大きなエネルギーとなり、あちらもこちらもなく広がっているのかもしれませんね。
これからも、このような想いを大切に、変化はあれど受け継がれると信じています。
受け継ぐということは、先に築いて下さった祖先への感謝の表れでもありますから。
これから年末年始そして春先に向けて多くの行事がありますが、楽しみながら迎えたいものですね。
何より神様って楽しいことが大好きですから♪
「手伸し」い、つまり神様が手を伸ばして喜んで舞う様子、が「楽しい」の語源ですから、ね!