お気に入りのお箸と箸置き
最近、毎日の食卓に登場させているお気に入りが2つあります。
1つは、思いがけなくある方からプレゼントいただいたお箸です。
いつか良いお箸を買おう、と思っていたものの、まだ使えるお箸もあるしなぁ~。
そんな「もったいない根性」で買い控えていた時に、思いがけなく舞い込んできてくれた素敵なお箸。
喰い先がとっても繊細。食材を一口大にも割り易く、小さな粒も逃さず掴み取れる。
それに、喰い先が細いので口の中でも邪魔に感じさせないのです。
良いお箸は、しっかり味わうことに徹することができますね。
今更ながら、お箸って素晴らしい食具だと思い直しています。
もう1つは、林間学校で福島へ行ってきた甥っ子からのお土産。
「赤べこ箸置き」です。
「マナーの先生だから、これが良いと思った!」とちょっと得意気に渡してくれました。
学校から指定されたお小遣いの中で、私にまでお土産を選んでくれたと思うと嬉しくって。
私もべこ年。毎日べこ同士、顔を突き合わせて食事をしています。
まずは形から。まずは道具から。
そのものに備わっている素晴らしさや特別感に、自分自身も引き上げてもらえます。
快適で心地よく、使っていて気分が良いものは、気付くと手に取る回数も多くなりますね。
特に、毎日欠かせない「食事」という時間は、一番の楽しみであり、幸せを感じる一時。
お気に入りのお箸や箸置きに、いつもの器たちを並べて。
お箸で摘まんだお料理も美しく、大切な一口に何故か見えてきて。
丁寧に味わおうと、所作もゆったりできる気がします。
質素なおかずだとしても、なんだか心は満足です。
日本人にとって、一生はお箸に始まり、お箸に終わります。
お食い初めの「箸初め」に始まって、最後は骨上げで終わり。
お箸を通して、感謝の心や物を大切にすること、喜びや豊かさを感じること。
きっと毎日の食事には、一人一人のストーリーが秘められていますね。