神様のお導き、かな?

祖母が天寿を全うしました。
台風で日本列島が混乱の中でしたが、影響が少ないタイミングで秋田へ。
104歳でした。大往生ですね。

つつがなく一連の儀式を終え、さて秋田空港からの最終便に乗って帰ろう。
しかし、なんと。
従弟の車で送ってもらっている道中に、欠航に気付く、という…
秋田は晴天でも、羽田は雷雨で使用する飛行機が飛立てなかったようです。
慌てて調整をして、翌日始発の新幹線で東京に戻りました。
やはり自然の力には、どうあがいても敵わないこともあるのです。
悲しんでいる母の元で、もう一晩一緒にいなさい。
そのような神様のお計らいだったのかな?と思っています。

ところで、往路の羽田空港での搭乗時のお話ですが…。
今はスマホに保存されているQRコードを搭乗口でかざすのが主流になりましたね。
私の前の若い女性が、何度スマホを機器にかざしてもエラーに。
係員の方が手伝っても、何故かうまくいかない。
その女性の慌てふためき具合が、背後からも伝わります。
一瞬、その女性が後ろを振り向き私と目が合った時、思わず
「大丈夫!落ち着きましょう。ちゃんと通れますから♪」
そう声をかけてしまいました。言ってしまった私、ノー天気でしょうか、ね?
でもその後、偶然にも無事にQRコードを読み取れて通過。
私も周りの方もホッとして、その後に続いて搭乗口を通過できました。

実は、まだこのシステムが始まったばかりの頃、私も同じような経験があったのです。
当時、秋田空港の搭乗口で大勢の人が待っていて焦っている私に
「なんもなんも、だいじょうぶだぁ~。おちつけって。乗るまで待ってけるから飛行機は。」
と秋田弁で優しく話しかけて下さったのは、すぐ後ろにいらしたお坊さん。
袈裟を身に付けた大きな体で、ニコニコしながら。
その瞬間、周りにいらした方もニッコリ頷いて見守って下さっていました。
そのおかげでその後、スムーズに機器も反応して通過でき、お坊さんに
「おかげ様で、ありがとうございました。」と伝えると
「なんもなんも!!ちゃんと大丈夫なんだって。気ぃ付けてな。」

今回、羽田の搭乗口でのこの瞬間に、秋田のお優しいお坊さんの姿と言葉が急に蘇ったのです。
そして、今度は私が同じように伝える番だな、と。
ご恩って、その方にお返しするのももちろん素敵なことですが、他のどなたかに巡らせることも良いことですよね?
私、今回改めて、あの時のお坊さんを思い返し「ありがとうございました」と心で念じました。

私たちは、この世の中で今まで沢山のありがとうを受け取っています。
その感謝を、どなたにでも形を変えて伝え合えたら。
それが、その恩を下さった方への恩返しになりますね。

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