変わらない美しさと豊かな時間

若い頃から、大好きな場所があります。
パーク ハイアット 東京。

会食で利用したこともあれば、家族のお祝いで訪れたり、
アフタヌーンティーを楽しんだことも。

特にニューヨークグリルは、52階から望む景色と、
陽光がたっぷりと降り注ぐ開放的な空間が魅力。
私にとって思い出がたくさん詰まった場所です。

リニューアルのため一時休館となり、
「大好きなニューヨークグリルは、どのように変わるのだろう。」
そんな思いで訪れました。

足を踏み入れ、
「あれ?変わっていない。」
そう思った瞬間、間違い探しゲームのようにあちらこちらを見渡してしまいました。

スタッフの方に伺うと、
「ニューヨークグリルだけは、変えないというコンセプトなんです。」
と教えてくださいました。

時代が変わっても、守り続ける美しさがある。
その変わらないけれど、新たになった空間に再び迎えられたことがとても嬉しく。
またこの空間で新しい思い出を重ねられることに、胸が温かくなりました。

今回、この場所で開催した「マナーを体感する会」
ご参加くださったのはお二人。
新幹線で駆けつけてくださった方。
以前からレッスンに参加くださっている方。
偶然集ったようでいて、やはりご縁なのだと思います。

この日、私が一番心に残ったのは、お料理でも景色でもありません。
お二人が交わす会話でした。

「それだけの経験を笑顔で話せるなんて、素敵ですね。」
「上品な雰囲気なのにとても気さくで、そのギャップが魅力ですね。」

そんな会話が、ごく自然に交わされていました。
お相手を褒めようとしているのではなく、
その方の魅力を、まっすぐ受け取っている。
そんな温かなやり取りです。

受け取った言葉を素直に受け止められる姿も、とても印象的で。
このようなやり取りを見ていて、
人を尊重するということは、相手の魅力を受け取り、
その人らしさに心を寄せることなのだと、改めて感じました。

私は日頃から心がけたいと思っていることがあります。
それは、肩書きや立場ではなく、その方自身に心を向けること。
先入観を手放して向き合うと、
不思議なくらい、その方の素敵なところが見えてきます。
そして、その魅力を言葉にして届けると、
お相手もまた、その言葉を自然に受け取ってくださる。
そのやさしい循環が、人と人との距離を近づけ、
場の空気も心地よく巡るようになると思うのです。

美しい所作を身につけることと同じように、
人の魅力に気づく感性も、日々の暮らしの中で育てることを楽しみませんか?
自分を丁寧に扱える人は、自然と余裕が生まれます。
その余裕は、美しさを受け取る力であり、違いを受け入れる力。

だからこそ、お相手の魅力にも自然と心を寄せ、
温かい眼差しが生まれるのだと思うのです。
私は、そこにこそマナーの本質があると信じています。

お食事は…もちろん最高。

特にステーキの美味しさに、話に夢中になっていた三人が驚くほど静かに。
美味しいものは、人を無口にしますね!

そして、生演奏を聴きながらいただくデザートの贅沢な時間。

どれも素晴らしかったのですが、
やはり心に残ったのは、お互いを認め合い、笑い合い、
それぞれの魅力を大切に受け取り合う交流でした。

「また参加したいです。」
「次回も楽しみにしています。」

このようなお言葉に、次回はどんな企画にしようかな?とワクワクします。

同じ時間、場所をご一緒することは、それぞれの感性が交わり
新しい気づきや豊かさが生まれるひととき。

そのような時間を、これからも大切に重ねていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA