奇跡の扉が開いた出来事

新緑の季節ですね。
室内のベンジャミンも、気付くと新しい葉っぱがニョキニョキと顔を出し成長しています。
新しい葉っぱは、透き通るようで新鮮さが一目瞭然!
話は変わりますが、時折思い出すホテルでの思いがけない出来事があります。
備忘録として皆様にも共有したく、どうかお話させて下さい。
数年前のことです。
大好きな友人と食事を終え、ホテルのラウンジを利用したいと思って訪ねると満席。
でも、せっかくここまで来たからとウェイティングリストに入れていただき、待つことにしました。
ホテルを訪れている素敵なお客様達を眺め、久しぶりの再会に話が弾みつつ、早く空くといいな~と思いながら。
少し時間が経った時、ふとラウンジ担当らしきサービスの男性と目が合いました。
思わずにっこりすると、こちらに歩み寄っていらして
「お待たせしてしまい申し訳ございません。もう少しお待ちいただけますか?」
と丁重な姿勢で言葉をかけて下さるので
「今日も賑わっていますね。お喋りしていると時間が経つのはあっという間でしょうから♪」
と、私たちは笑顔で「気にしないで下さい」という気持ちを伝えました。
それからほどなくして、先ほどの男性が再び近づいていらっしゃいました。
「もしよろしければ、ですが。すぐ隣のバーラウンジでしたらご案内いたします。
雰囲気は違いますが、そちらもお寛ぎいただけますがいかがでしょう?」
と、思いがけないご提案を下さったのです。
友人と二人、もちろん大喜びでバーラウンジに伺うことに。
静かで落ち着いた空間で、のんびりコーヒーをいただきながらお喋りに花を咲かせる私達。
秘密の扉を開けていただいた奇跡のおかげで、忘れられない時間になりました。
あの日、私達の前後にどれほどのお客様が待っていらしたのか?など、詳細は全くわかりません。
混雑緩和のためにバーラウンジを開放するサービスは、ホテル側としてご用意があるのでしょう。
でももしも、待たされている~!とイライラ感満載、尖った声で不満を表していたとしたら??
喜んで扉を開けて下さるでしょうか?
やはり「笑う門には福来る。」なのではと、ふと思ったのです。
嬉しくて笑うのはもちろんですが、笑うことで開く扉もあるものだ、と。
バーラウンジ開放という、素敵な采配を下さった男性のご決断と優しさに乾杯!
ホテルって、やはりホスピタリティーに包まれた空間です。
素晴らしい空間で、おもてなしのプロの皆様は日々こうしてお客様に接していらっしゃる。
だからこそ、伺う私達も心に余裕を持って、気持ちよく利用させていただきたいものですね。
お客様の発するオーラも、その空間を創り出す一つですから。
ちょっぴり特別感を味わわせていただき、ますますホテルが大好きになった記憶の1ページ。
ちなみに、こちらのホテルは皇居前の某ホテルさま♡
ありがとうございました。