質素で贅沢

こちら、ある朝の食事です。
いたってシンプルですが、気分はとても贅沢。
炊きたてご飯に大根の葉としらす干し、鰹節で作ったふりかけを混ぜたおにぎり。
おにぎりのお隣には、秋田名産のいぶりがっこ。
※一説には、がっこ=雅香「がこう」だとか。秋田弁、ナメるなョ(笑)
同じく秋田の美味しいお味噌で大根のお味噌汁。
白菜と塩昆布の和え物も一緒に。
そして長年愛用している大好きな食器。
十分過ぎるほど、嬉しく美味しく幸せです。

つい、急いでいると早食いになってしまいがちです。
私自身、実は早食いが大得意。って得意気になってはいけませんね。
秘書として働いていた頃、ランチタイムに早食いは自然と鍛えられてしまいました。
これではいけない、と思いまして。
例えば一口を口にしたら、箸先側を下から片方の手で支えつつ、よく噛んで味わうことを心がけるように。
こうしてみると、とてもその一口の満足度が上がったのです。
ご飯本来の甘さを感じ、お味噌汁の出汁の味わいを感じて。
味わうという行為は、味覚はもちろん心を研ぎ澄ます鍛練の一つ。
何より味わうって、しみじみと感謝が湧いてきます。

昔に比べると、現代人は食べ過ぎと言われますね。うーん、反省。
特に今の時代「盛る」ことが一般的な気もします。
豪華に、華やかに見える様に、です。
でも、本来日本人は「削ぐ」美しさを愛していました。
質素な物でも心豊かに過ごす喜びこそ贅沢なことでは?
どこでも、どんな時でも、心がけ一つで自分自身で築くことができそう。
「質素で贅沢」をテーマに。そう心に決めています。

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