自分ができる日常の心がけ

ここ数年、ゴールデンウィークを境に一気に気温が上昇し、初夏のような陽気ですね。
窓を開け放つと、吹き抜ける風が心地よく感じられます。
いつもなら外から子供達の賑やかな声が聞こえるのですが、今は静かでちょっぴり寂しいです。
紫外線も強くなりました!でも、きっと例年より陽に当たる時間が短くて、シミが増えない?!
などとノー天気に期待しております。
おうち時間は、いつも以上に観葉植物や音楽に癒されています。
そしてお花を飾りエネルギーを巡らせています。
ピンクのバラは、見ているとウキウキしちゃう可愛らしさ。

ところで、最近は改めて「手を洗う」ことの大切さや「清潔を保つ」重要性を感じています。
元来、日本に住む私達は「清浄」であることを当たり前に教えられてきました。
思い返すと、学校ではネットに入った石鹸が水道の蛇口に備え付けられていました。
これを使って手を洗いましたし、家でも帰宅したらまずは手洗いうがい。
それに、食事処やテイクアウトにも「おしぼり」が添えられていることがほとんどです。
手を清めることは目には見えない何かを流し、次への流れに悪いものを持ち込まない。
そんな「仕切り直し」のような感じもあります。
食事前の手洗いは、食事という一時に向き合うために心を整える儀式のような気さえします。

自分のお箸の箸頭側を使って取り分けをするのは「逆さ箸」と呼ばれ、タブーとされています。
本来、手が触れている部分は汚れている、という考えからです。
ですから、大皿料理を取り分け用のお箸で取り分けるのは、相手を大切に思う心の表れです。
そして、箸置きを使って食事をすれば、直接お膳やテーブルにお箸を置いて汚れがつくことはありません。

こうして当たり前に慣れ親しんでいるマナーを見直してみても、健やかに快適に過ごす知恵が潜んでいます。
日常から心がけていることが、知らず知らずのうちに、自分のため相手のためになっています。
小さなことですが、こういった基本的なことをいつも以上に大切にしたいものですね。

ご存じの通り、非常事態宣言が延長されました。
感染拡大を阻止し、終息に向かうためにも、自分以外の人達を「思い遣る心」が試されている、と感じます。
一生この状況が続く訳ではないと信じて。
一日も早く日常が戻ってくることを願いつつ、今は不要不急の外出を自粛しましょう。